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相次ぐ子ども犠牲
08:12

相次ぐ子供犠牲の事故 安全対策進むも残る課題

5/8(水) 21:46配信

産経新聞

 園児や小学生など子供の列に車が突っ込み、複数の被害者が出る事故は全国で後を絶たない。国などは通学路を中心に対策を進めているが、大津市の事故現場は危険を想定しにくい場所だった。すべての道路にガードレールなどを設置するのは難しく、専門家はハード面だけでの対策では限界があると指摘する。

【写真】園児の列に車が突っ込んだ現場

 子供をいかに守るかは以前からの重要な課題だ。平成18年には埼玉県川口市で、保育園児の列に乗用車が突っ込み、園児4人が死亡、17人が重軽傷を負う事故が発生。現場は住宅街の一角にある幅約6メートルの生活道路だった。

 車の抜け道とされやすい幅の狭い道路での安全確保が課題となり、警察庁などは、こうした生活道路の最高速度を30キロに制限する「ゾーン30」を推進。29年度までに全国約3400カ所で整備された。また、全国の自治体は住宅街などを対象に、安全対策が必要な場所を国土交通省に登録。同省によると、今年2月時点で全国計907カ所に上り、路面に段差を設け、車の速度を抑えるなどの対策を図っている。

 文部科学省などは、24年に京都府亀岡市で、集団登校の列に軽乗用車が突っ込み、3人が死亡、児童7人が重軽傷を負った事故などを受け、全国の通学路を緊急点検。約7万4千カ所に対策が必要と判断し、29年度末時点で約97%にあたる約7万2千カ所でガードレールや信号機を設置するなどの取り組みをしてきた。

 ただ、こうした対策はあらかじめ危険が想定される場所に限られる。今回の事故現場は、歩道と車道の間にガードレールはなく縁石があるだけだったが、通学路ではなく、見通しの良い丁字路交差点。近所の男性(65)は「交通量は多いが大きな事故はなかった。園児もよく散歩していたが、車道側に保育士がいて安全には配慮している様子だったのに」と語る。

 交通安全対策に詳しい東北工業大の小川和久教授(交通心理学)は「全ての路側帯にガードレールを設置することは、往来の利便性を確保する点などから難しい」と指摘。「速度が出ていれば被害は大きくなる。歩行者が多い道では、速度制限を厳しくするなどの対策も進める必要がある」と話す。

 交通事故の原因を調査する「交通事故鑑定ラプター」の中島博史所長は「ガードレールがない交差点では、電柱など障壁となるものの後ろで待つことが命を守る手段の一つになり得る」としている。


| 2019.05.09 Thursday | - | comments(0) |
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