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13:07

理稀ちゃん医師「元気でびっくり」 ママに甘えて泣いて

8/15(水) 11:34配信

朝日新聞デジタル

 山口県周防(すおう)大島町で行方不明になっていた藤本理稀(よしき)ちゃん(2)が15日朝、3日ぶりに発見された。幼い子どもが、たった一人で、どう命をつないだのか――。無事を祈っていた親族や住民に、驚きと安堵(あんど)が広がった。

【地図】理稀ちゃんが行方不明になるまでの足取り

 県警柳井署によると、理希ちゃんは15日午前6時半ごろ、行方不明になった曽祖父宅近くの山中の沢の近くで発見された。捜索していたボランティアの男性が名前を呼びながら山中に入ると、「ぼく、ここー」と返事があった。男性があめ玉を渡すと、かみ砕くように食べたという。

 その後、持参したバスタオルに包んで抱きかかえて下山し、警察官らと合流。家族が待つ曽祖父宅周辺で祖父ら家族に引き渡した。母親は喜んで泣き出し、理希ちゃんは祖母ともしっかり会話していたという。

 曽祖父宅で待機していた親戚の60代女性は「安堵している。大勢の人に迷惑もかけたし、お世話になった。ありがたかった」とほっとした表情で話した。

 理稀ちゃんは発見後、周東総合病院(同県柳井市)に搬送され、点滴などの手当てを受けた。会見した小児科の竹ノ下由昌医師は「脱水症状があるが状態はおおむね良好。元気にしているのを見てびっくりしている。生命力が強いのかな」と話した。

 竹ノ下医師によると、肌に擦り傷があったり、ダニがかんだ痕がついたりしているが、目立ったけがはないという。ただ、眠い様子で、お母さんに「ママー」と甘えたり、治療を嫌がったりするなどの反応もあるという。数日間の入院を予定している。

 理稀ちゃんが行方不明になったのは12日午前10時半ごろ。県警や消防などが約140人態勢で近くの川や池、空き家などを捜索し、ヘリコプターやドローンを使って上空からも捜していた。14日午後3時ごろには、防災無線で母親が「よっちゃん、返事して。早く出てきて」と呼びかけたが、返事はなかった。

 下関地方気象台によると、周防大島町の12日から3日間の最高気温は33度前後で、平年より2度ほど高かった。蒸し暑く、雨は観測されなかったという。

 国立病院機構・災害医療センターの小井土雄一・臨床研究部長は「過酷な環境で、2歳児が3日間、野外で過ごすというのはかなり厳しい状況で、無事で本当によかった。脱水症状や熱中症など、生命の危機に及ぶようなリスクがある中、場所を選んで暑さをしのいだり、水分を補給したりするという生命を守るために必要な行動を自分で判断することは、まだ難しい可能性もあった」と話した。

朝日新聞社


| 2018.08.15 Wednesday | - | comments(0) |
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